あのひとは、なぜ怒るのか? ー怒るって必要!?ー

私事ですが、一般社団法人日本アンガーマネジメント協会のアンガーマネジメントファシリテーター養成講座を受講しました。

怒る必要のないものには怒らず、怒る必要のあるものには怒る。

これができたら、ごきげんが増えそうです。

講座は二日間。

初日には、講師から「自分の経験から事例を作り、講座のパワポ資料の中から一つ選び、3分間しゃべる原稿を作りなさい」という宿題が出ました。

私が選んだのは、感情の構造の資料。

著作権の関係で資料をお見せすることはできませんが、せっかくなので私の宿題をご紹介します。

 

(宿題の原稿)

感情には、構造があります。この図を見て下さい。

怒りとは、さまざまな感情の「氷山の一角」です。

第二次感情と言います。

その氷山の一角の下、水面下には、悲しい、つらい、苦しい等というようなネガティブな感情が隠れています。

これを第一次感情と言います。

 

例えばこういうことです。

ある日、夫がこう言いました。

「明後日水曜日は、接待でごはん食べてくるから晩ごはんは、いらないよ」

翌日も夫はこう言いました。

「明日の 晩ごはんは、いらないよ」

 

そこで私は、水曜日の晩ごはんに、私と子どものハンバーグを作り、残りのお肉で小さなハンバーグを5個作りました。

小さなハンバーグは、お皿に入れてラップをして、冷蔵庫に入れました。

翌朝、お弁当を作ろうと冷蔵庫を見たら、ハンバーグがありません。

犯人は、夜遅く帰ってきた夫しか考えられませんでした。

 

私は、朝起きてきた夫に、言いました。

「ハンバーグ食べたでしょ!晩ごはんは、食べないって言ったじゃない!」

 

夫は、こう言いました。

「食べたよ。夜食として。晩ごはんじゃないし」

 

私は、ぶちギレてこう言いました。

「なんで勝手に食べた!あなたは、いつもそう!ばっかじゃないの!」

 

私が夫に表した怒り、これが第二次感情です。

では、私の第一次感情は、どのようなものだったのでしょう。

まず、私に食べていい?と聞いてくれなかったから、悲しい、寂しい。

いつも自分の判断だけで行動する夫がイヤ。

夫と自分のコミュニケーションに問題があると思うと、つらい。

これから先、夫婦としてやっていけるか不安、心配。

ハンバーグに、食べるなと張り紙をしてたらよかったという後悔。

このように、怒りの下に本当の気持ちが隠れているのです。

そして、それをわかってくれないから、怒るのです。

もし、夫が、「黙って食べてごめんね」と言ってくれたら、私は、ばっかじゃないの!と言わずに済みました。

また、私が、「黙って食べたから、困ったし、悲しかった。食べていいか聞いてほしかった」と言えていれば、ばっかじゃないの!と言わずに済みました。

怒りを減らすには、本当の気持ち、第一次感情に注目すると、効果的です。

怒りには、構造があると理解することは、とても大事なことです。

※このハンバーグ事件は、私の友人の経験です。

 

詳しくは2017年冬春合併号を参照下さい。なお、夫婦の会話については、私の妄想です。

2018年 11月 会報 第34号より