食べる!?食べない!? ーハンバーグ論争から紛争解決への光明ー

我が家の長男、互助も福助人形をお手本にごあいさつをしております。

緊張のせいか、表情が硬いことお許しください。

 

さて、私の友人の話です。

夫とのコミュニケーションがよろしくなく、家族のカタチをリストラ(リストラクチュアリング(Restructuring)のこと。事業の「再構築」という意味。そのために人員整理などを指し、「解雇」を意味するように)を決行するつもりでいます。

私が友人に、夫のどんなことが嫌なのかを聞いてみたところ、こんなエピソードを教えてくれました。

ある月曜日、夫が珍しく話しかけてきて、「明後日の水曜日の晩ごはんはいらない。会社の仲間と飲むから」と言った。

翌日の火曜日も、同じことを言った。

当日の水曜日の朝も、「今夜、晩ごはんはいらない」と言って夫は出社した。

その日の晩ごはんはハンバーグ。

友人は、夫以外の分を作り、残った材料で、小さなハンバーグ6個を作っておいた。

翌日、子どもたちのお弁当に小さなハンバーグを入れようとしたところ、ない!一個もない!!

これは、もしかすると・・・と、夫に聞いてみたら、「食べた」という返事が・・・

友人は、夫のこんなところが大っっっっっ嫌い~~~~~っと言っています。

私も、こんな夫だったら、うまくいかんやろなあと思います。

で、私の周りのひとたちに「こんな場合、ハンバーグ食べる?」と聞いてみました。

私は当初、絶対に食べない派が大多数を占めると予想していました。

だって、自分から、当日の晩ごはんはいらないって言っていたのだから。

食べるにしても、ひと声かけろって思います。

ところが、案外、食べる派がいました。

あるひとは、こう答えました。

「食べます。だって、晩ごはんが済んだ後に残っているから、食べても問題はない。おなか減っていたら食べます」。

で、気づきました。人間には2つのタイプがあると。

小さなハンバーグを作った相手の気持ちや状況を考える「相手軸タイプ」と、自分のおなかの具合を考える「自分軸タイプ」。

ハンバーグを食べるか食べないか、どちらが正解ということはない。

ただ、考え方が大きく違うだけ。

それを知っているだけでかなりの紛争は回避できるし、解決に向かうヒントが見つかるのではないかと。

 

私だったら、食べちゃう夫とわかっていれば、「食べるな危険!」というメモを貼っておきます。

 

みなさん、これから誰かと協働作業を行う前に、このハンバーグ問題を出題してみることをおススメします。

2017年 12月 会報 第32号より