支援するとは

最近また多重債務のご相談を受けました。

20歳代の若者が当事者です。

バイト先の先輩に頼まれて、イヤと言えずに名義を貸しています。

若者の口からは、「首を吊りたい」「勘当されてもしかたない」「親に迷惑かけた」という言葉が出てきました。

その気持ちに偽りはないと思います。

しかし、自分の収入15万円をどう振り分けるかを家計収支表に記入してもらったところ、「いろいろほしいものがあるからなあ」といいながら、借金返済10万円、娯楽費3万、交際費1万、ガソリン代1万円と記入しました。

住むことも食べることも全て親まかせで生きてきた若者は、人生の上での優先順位をつけることができません。

自分でどうにかしなければという気迫も全くありません。

この若者が悪いというよりも、こういう若者に育ってしまったのです。

こういう相談を受けていると、自分に何ができるのだろうかと不安になります。

 

先日、あるテレビ番組を見ていたら、起業を支援する活動をしている男性がインタビューに答えていました。

「まず、自分は支援なんかできっこないと考える(だって、自分は起業したこともないし)、そして全て受け止める(こんなんで起業できるわけがないと思っても、とにかく受け止める)、そのうえで同じ目線で考える、起業家も支援者も目的は同じ」

なるほどなあ~と思いました。

全部、クレジットカウンセリング活動にもいえることだよなあと思います。

さらにこの男性は、「支援してやってるという意識を捨てる」、「対等な対話によって活動を生み出す楽しさ」、「パートナーとして一緒に問題解決する」とも話していました。

かっこいい!!ですが・・・凡人の私は、こういう境地にはなかなかたどり着けません・・・

 

最後に、このかっこよい発言する男性は、成功する起業の3つのポイントも話していました。

 

  • オンリーワンであること(圧倒的なオリジナリティー)
  • 情熱があること(継続的な情熱)
  • 行動力(企画はよくても一歩踏み出す行動力がない場合が多い)

 

どうか神様、私に3つのお願いがかなう魔法を教えてください・・・

来年はもっと前向きな発言ができるようになりたいと思います。

今年も残りわずかとなりました。みなさま、よいお年をお迎えください。

2005年 12月 会報 第3号より