人の善を道うを楽しむ

世の中、静かな論語ブームのようです。

テレビでは、論語をモチーフにしたバラエティ番組が放送され、書店には目立つところに論語の本が並べられています。

最近、わたしも一冊の本を手にしてみました。

この中でお気に入りの論語を、ひとつ紹介します。

 

「人の善を道(い)うを楽しむ」。

意味は、好い話を伝えるのを楽しむこと。

解説には、こう書いてあります。

『いい事をしている人を見つけて、その行いを人に伝えたら、聞いた人は「世の中捨てたもんじゃない」と笑顔になり、気持ちは双方晴れ晴れとする。世の中に伝えるべきはいい話。知らず知らずに人を救う。とてもよい趣味』(ほっとする論語 92頁 二玄社)

 

これまでなにか問題があると、「あれが悪いこれが悪い、あれが足りないこれが足りないと」グチを言ってきました。

しかし、今年からは、もっと、「こんなことをしている人がいる。こんなこともできる。あんなことがやれたら」と、前向きな発言ができたらと思います。

消費者問題についても、グチを言って終わりではなく、「こんなことが必要、こんなことができる、私たちはこんなことへの支援ができる」と、提案・提言を増やしていけたら・・・これが、知らず知らずに人を救うことにつながるとすれば、なんてステキなことでしょう。

 

ちなみに、本の帯には、「おじさんのための『論語』は、もうサヨナラ!」と書いてありました。

論語好きの私って、やっぱり中身は「おじさん」!?

2009年 1月 会報 第12号より