メシが食えるおとなになる

まいどおなじみ、Johnny’sのアイドルグループ「嵐」ネタで失礼いたします。

大野君担当(Johnny’sのファンは、自分のお気に入りのメンバーを勝手にだれだれ「担当」と称します。

一方、AKB48ほか秋元康氏管轄の一連のアイドルグループのファンは、だれだれ「推(お)し」と称するようです)の徳村は、毎朝、大野くんのラジオ番組「ARASHI DISCOVERY」(FM横浜・午前6時45分~6時50分)の放送内容をチェックしております。

当然、横浜の番組ですから、残念ながら直接聞くことは叶いません(よっぽど、横国大の西村隆男先生に録音をお願いしようかと思案した日々もございました)。

しか~~~し、世の中には殊勝な方もいらっしゃって、耳コピ(録音したものを聞き直して文章する)し、毎朝、自分のブログにアップしてくれてる方がいらっしゃいます。

その方は、基本的に毎朝(月~金)仕事に出勤する前にアップされるので、私はそれを読んでから動き出せるという実にすばらしいしくみになっております。

 

前置きが長くなりましたが、先日の放送では、大野くんの幼少期のお話しが紹介されていました。

こんな感じです。

『なんかしんないけどちょこちょこしてた僕は、逆立ちが、たぶん当時、自分の中で流行ってたんだろうね。逆立ちしたら、そのままひっくり返った~後ろが食卓。で、これから食うぞってとこ。で、ガシャーン!やって。その瞬間ね、うちの母ちゃんがしたこと。3,000円を出して、オイラのポッケに入れて「出てけ!」って。ふふふふ(笑) で、当時僕は3,000円って大金なわけよ。子どもだから。こんな大金持って、外なんか出れない、出ていけない・・・と思って。出て行けなかったね。あれは覚えてるね。』

 

やんちゃで言うことを聞かない息子に、3,000円を出して「出ていけ」っていう母親。

実におもしろい子育てではないでしょうか。

このとき、大野君がいくつなのかよくわかりませんが(小学生くらいかと思われます)、3,000円という金額の設定もみごとな感じがします。

それに対し、3,000円を大金と認識し、出ていけないと判断する息子。

そういう感覚を身につけさせている点においても、非常に興味深い。

ちなみに、大野くんは、高校に3日登校してすぐに辞めています。いわゆる中卒。

しかし、書道4段。

画家の奈良美智氏や草間弥生氏とコラボでTシャツのデザインもしている(人気アイドルだから実現したとしても、コラボに耐える画力は必要)、もちろん、歌やダンスは、言うことなし。

 

日々、生活困窮の相談を受けていると、メシが食える、メシが食えるおとなであるということが、どんなにラッキーなことであるかと痛感することが多々であります。

不幸にも、そのような環境になかった場合、厳しい現実が目の前にあります。

メシが食える力・メシを食っていくために必要な金銭感覚を身につけておとなになったひとは、とても幸せです。

 

「嵐」大野くん担当である私は、本当は大野くんのおかあさんの大ファンなのかもしれません。

2013年 7月 会報 第25号より