ネットオークションにハマる!?

最近ふとしたことがきっかけで、インターネットオークションに夢中になっています。

インターネットオークションとは、出品された1つの商品に対して不特定多数の人が値段をつけて、一番高い価格をつけた人が競り落としていくオークションを、インターネットの画面上で行なうものです。

消費者啓発の記事などで、商品を落札したが届かないという相談事例をよく見ていたこともあり、こんなリスクの大きいものをいったい誰が利用するのか気が知れないと思っていました。

ところがいったん画面を覗いてみると、一気にその魅力に取りつかれてしまいました。

子どものころに遊んだおもちゃや読んだ本、使っていたお弁当箱やお箸箱、どれをみても涙が出るくらいなつかしいものばかりです。

 

そこで、おそるおそるオバケのQ太郎お金遊びセット500円ナリを入札。

ライバルをみごと蹴落として510円にて落札。

その後は、出品者と直接メールでやりとりをし、先払いで商品が届くのを待ちます。

お金を渡し、おまけに個人情報をどこの誰とも知れないひとに明かすのですから、もうドキドキです。

商品ですが、だまされた!?と心配する間もなく、すぐに届きました。

 

ネットオークションをやってみてわかったことがたくさんあります。

それは、基本的に世の中はよいひとが多いということ(こんなにもネットオークションが盛んなことやほとんどのひとが毎日平穏に生活できていることを思えばあたりまえですが)。

 

取引きを安全に行なうためのシステムが構築されている。

たとえば、エスクローサービス(落札者からサービス会社が代金を預かり出品者が落札者に商品を送ったことを確認後、代金を支払うしくみ)。

ほしいと必要は、ひとそれぞれであること。

出品されているものを見ると、なんでこんなものがこんなに人気があるの!?と思うことが多々。

ほんとうにひとの価値観はそれぞれです。

 

お金と上手につきあう本(晶文社)には、「ほかのひとが大切にしているものを、なんの価値もないものだといってはいけない」「生活の中で、ほしいという気持ちがどこからきたものなのか、それが自分にとってよいことなのか考えることがたいせつだ」と書いてあります。

小学校の家庭科の教科書に「ほしいと必要を考えよう」という記載がありました。

でも、肝心の「ほしい」とはどういうことか、「必要」とはどういうことかについては、残念ながらなんにも書いてありません。

私たちは、大事なことをきちんと考えているでしょうか。

2006年 10月 会報 第5号より