育つ環境を応援する

みなさま、ものすごーーーーーーーく、ごぶさたしております。

昨年春の会報も、同じ出だしでした。

ようやく落ち着き始めた感染症の問題。

これまでは、感染症を理由にあれもできないこれも難しいと言い訳をしておりました。

今現在も、この話題を前面に出しつつ、会報発行が遅れに遅れた言い訳を考えている次第です。

お約束通り発行できず、申し訳ありません。

今回の会報では、メディア等で取り上げて頂いたことを中心にお届けいたします。

 

さて、今年2月、我が家の息子たち、互助(キジトラ6歳)と禄助(茶トラ4歳)に弟たちをお迎えしました。

質助(黒縞6か月)と弥助(キジ白3か月)です。

ふと目に留まったインスタグラムで見た保護猫の写真。

我が家の玄関に置いてある絵葉書の猫そっくり!

よく見てみると、なんと翌日が久留米市で譲渡会!

これはご縁に違ない!

翌日、朝一番に譲渡会に駆け付けました。

主催者スタッフの方から

「6歳の先住猫には子猫はストレスになる場合もあるから、子猫2匹一緒にお迎えするほうがよいですよ」

とアドバイスがあり、弥助もお迎えすることに。

 

飼い主さんの家で生まれ母猫ときょうだい達と暮らし、野良経験なし。

長男の甚六という言葉がぴったりな感じの互助。

母親ときょうだい3匹で野良生活を送り、1Kアパート暮らしの心優しい若夫婦に全員一緒に保護されたラッキーな禄助。

とてもつらい経験をしたのか、とんでもなく臆病。

我が家に人がやってくるとすぐに隠れてしまいます。

しかし、弟たちにはとても優しく、常に見守ってくれています。

母親とはぐれてしまい、ハウスクリーニングの店にフラッと入ってきた質助。

周囲の様子を見つつ、兄ちゃんのごはんを食べ、飼い主の膝に乗ってくるちゃっかり派。

左足を骨折し、河川敷でカラスに襲われていたところを保護された弥助。

かなりな苦労人ならぬ苦労猫なのでしょうが、快食快便快で一人遊びが上手。

その場その時を楽しむことができる楽天家。

4猫4様。4猫の関係性も興味深いものがあります。

 

同時期に、ある児童養護施設から

「入所している子どもが高額なゲーム課金をしている」

とSOSが出され、急遽、問題の子どもと面談しました。

「あなたにとってゲームはどんな存在?」

と聞いてみたら、

「その時だけは何も考えなくてよい。現実逃避。いつも死にたくなる」

という答えが返ってきました。

「課金はダメ」

と注意することは意味がないと、同席したスタッフも気が付いたようでした。

私は、つい、子育てと猫と暮らすことを重ねて考えてしまいました。

どんな環境に生まれても、育つ環境次第でごきげんに生きていける。

育つ環境がとても大事だと再認識しました。

これまで以上に、お金の学校くまもととして子ども達や子ども達を支える人たちを応援する取り組みに力を入れたいと、強く思う次第です。

2023年 4月 会報 第41号より