玉東町の2つの小学校で、放課後子ども教室の時間(約30分)を活用して、小学1・2年生を対象としたワークショップを実施しました。お金の学校では、小学1・2年生向けの講座は初めての実施で、ファシリテータの川津さんと「子どもたちが楽しんでくれるかなあ」と不安を感じながら伺いました。
平成28年1月14日(木)山北小学校体育館で31名
平成28年1月28日(木)の木葉小学校では約60名
が参加しました。
ワークショップのテーマは「お金の学校くまもとによる子どもたちのためのお金の学校~1,000円を見てみよう~」です。
小学1・2年生の子どもにも身近な1,000円を見てもらい、物やサービスの価格に関心を持つこと、家族とお金について話すきっかけになることを目指しました。具体的には、本物のお金を使って1,000円を両替したり、「魔法の手」ゲーム(大きくきれいな音で拍手できたら1円が出てくるとして、1分間拍手していくらゲットできるか数えるゲーム)や、玉東町のコンビニエンスストアでのアルバイト時給を求人誌で調べたりしました。
1,000円の両替では、まず1,000円札1枚、次に500円玉2枚、100円玉10枚、10円玉100枚、最後は1円玉1,000枚を見てもらい、「どれも1,000円だよ」という話をしました。
子どもは実際にお金を触って重さを確かめたり、1円玉1,000枚の棒と自分の身長と比べたりしました。
1,000円で何がどのくらい買えるかな?ということで、1,000円分の「うまい棒」を見せると、子どもたちは大盛り上がりでした。
子どもたちの感想の一部を紹介します。
「せんせいがわらったのでついわらってしまいました。」(小1)、
「手をたたいたかずだけお金がふえるところがおもしろかったです」(小1)、
「1円だまが1000こならぶとおとなのせぐらいだからびっくりしました」(小2)、
「お金がなんですきなわけをいうところがちょっとむずかしかったです」(小2)
感想とともに、「お金の学校」で聞いたことをおうちの人に話したかどうか尋ねたところ、回答のあった73人中「話した」40人(54.8%)、「話していない」33人(45.2%)でした。
玉東町の元気な子どもたちのパワーに圧倒されましたが、楽しんで、興味を持ってくれたので、私たちもほっとしました。
子どもたちが楽しんでくれたら、おうちの人にもワークショップについて話をするでしょうし、それが家庭でもお金との付き合い方を考えたり、話し合ったりするきっかけとなればよいと思います。
また、今回は、寒い時期に体育館で実施したので、私たちの声が聞こえにくく、寒くて子どもたちも集中できないようでした。ワークショップを実施する際の「環境」(教室の大きさ、声の聞こえやすさ(マイクの準備等)、両替したお金の見せ方など)をどう整備するか、今後の課題でしょう。さらに、子どもたちの年齢と発達に応じたプログラムをもっと練って、子どもたちがお金について楽しく学べる活動を展開したいと思います。(隈直子)